法要
回向法要とは
「七日七夜は阿弥陀寺回向 年に一度の後生願ひ」と野口雨情に謳たわれた阿弥陀寺の回向。周防大島は回向祭の島としても広く知られています。
回向法要の起因は長い間不明でしたが、境内の片隅に残る石碑によると、文化三年(1806年)に島の庄屋であった伊藤榮忠智明により始められたと記されています。
ここ大島は瀬戸内海の要所にもかかわらず、山に覆われ耕地が少なく、かつての島人は日々の食べ物にさえ不自由することが多かったと言われています。細々と沿岸漁で生計を建てるしか術のなかった島の人々が「せめて来世では・・・」と、いつしか後生願いをするようになったのも不思議ではありません。
そういった背景の中で始まった先祖の霊を弔う回向祭は、やがて人々の信仰心に寄り添い、大切な行事へとなっていきました。
このようにして広まった回向法要は、先代の中山真哲住職によって先の戦争の際に大島の沖合に爆沈した旧日本軍の戦艦「陸奥」の慰霊祭を兼ねるようになり、回向祭りの最終日に行われる「二十五菩薩練供養」として島内外の人々に親しまれるようになりました。
現在 当寺院では、毎年4月末の5日間(平成24年度までは1週間)にわたって回向法要を行なっています。回向法要の際には、周防大島内外の浄土宗の寺院から僧侶が集まり、檀家や信徒の先祖供養をいたします。最終日に行われる「回向祭」は多くの人で賑わい、人々を極楽に導くために来迎するとされる諸菩薩の行列「二十五菩薩練供養」が行われます。
回向法要 主な行事
毎年4月末の5日間行われます。
詳細ご希望の方はパンフレットをお送りいたします→パンフレットご請求
1日目:開白
2日目:殉国英霊追悼法要
3日目:中回向
4日目:水子法要
5日目:総回向・二十五菩薩練供養・行列・流れ潅頂
年忌法要
毎年年末に翌年の年回忌表をお届けします。
ご連絡していただきましたら日時を相談して、奉修いたします。
祥月命日
祥月命日とは年に一度訪れる、亡くなられた同じ月と日にちのことです。
ご連絡いただきましたら日時を相談して、奉修いたします。
お盆参り
毎年7月下旬~8月16日までの期間に自宅またはお寺にて奉修いたします。